今日は、我が家にやって来たばかりのモッコウバラ 白八重(A)と白八重(B)の植え付けである。 知人のお母様からいただいたもので、預けていた30リットルの鉢に3株植えられた状態で戻ってきた。
では植え付けよう。 それぞれ別の鉢へ植え付ける。 1株を30リットル鉢で庭の手作りフェンスの前に、もう1株を同じく30リットル鉢で玄関前の庭の手作りフェンスの前に、最後の1株は我が家では育てずに誰かに譲るつもりなので、5号のビニールポットへ植え付ける。
まずは30リットル鉢を用意する。 鉢底石はネットに入れてから鉢底に敷くのがいい。 こしておけば、次回の植え替えの時など鉢をひっくり返した時に土と鉢底石を分けるのが簡単である。
続いて土を入れる。 最近お気に入りのコメリで売られている土である。 20リットルで200円前後で売られているのだが、ボラ土・パーライト・くん炭・バーク・完熟有機堆肥入りである。 今まで試した低価格の培養土のなかでコイツが一番いい。 10リットルあたり100円とはとても思えない。
同価格帯の他の土だと、ヘドロのような匂いがすることも珍しくない。 また、堆肥を混ぜないと二十日大根でさえ収穫できない土もあるというのに。
以前にこんな実験をしたことがある。 あるホームセンターで売られている10リットル100円前後の土での、二十日大根の生育を比較したのだ。 その製品を、ここでは "培養土X" と呼ぶことにする。
まず、土(A)として培養土Xの新品を用意した。 続いて、土(B)として前シーズンに夏野菜を育てて春に再生材を混ぜた培養土Xを用意した。 最後に、土(C)として土(B)に自家製堆肥を混ぜたものを用意した。 どれも元肥は施していないが、成長中は追肥を施した。
| 用土 | 中身 | 
|---|---|
| 土(A) | 新品の培養土X | 
| 土(B) | 前年に夏野菜を育てた培養土X + 再生材 | 
| 土(C) | 前年に夏野菜を育てた培養土X + 再生材 + 自家製堆肥 | 
鉢はもちろん同じで、同じ場所に並べた。 結果は以下のようになった。
| 対象 | 結果 | 
|---|---|
| 土(A) | 収穫に至らず | 
| 土(B) | 3割の株が収穫できた | 
| 土(C) | 7割の株が収穫できた | 
なんと、新品の培養土Xは二十日大根の根が太らず、収穫することはできなかった。 再生材を混ぜただけで堆肥も入れていない使い古しの培養土Xにさえ負けたのである。
ちなみに、培養土Xからは縄が出てきたことがある。 袋を開けたら中に縄が入っていたのだ。 なお、化学繊維製ではなく、麻か藁のような植物繊維製の縄だったが。
余談だが、近所の大型スーパーで売られている8リットル69円の土はもっとひどかった。 袋を開けた途端にヒドイ匂いがしたし、梅雨時期には土からキノコが生えてきた。
お気に入りのホテイヤ株式会社の培養土(上で紹介した20リットルで200円前後の土)だが、保水性は良くない。 初夏になると快晴の日には朝と夕方の水やりが必要になる。
なので、乾燥に弱い品種を植える場合や、水やりの回数を抑えたいなら腐葉土を混ぜたほうがいいと思う。
自分はこの培養土が気に入っている。 他の安い培養土では、水やりのたびに鉢底から茶色い水が出ることも珍しくない。 微塵が茶色い水となって流れ出ていると思うが、ひどい製品だと半年たっても茶色い水が出ているものもある。 しかし、この培養土は茶色い水は出ない。
もちろん、単用では14リットル398円の土にはかなわない。 10リットル100円前後の最低価格の培養土の中では品質がいいということだ。
では実際に植え付ける。 まずはモッコウバラ 白八重(A)からだが、根洗いして根鉢がないので植え付けが難しい。
大きめの穴を掘ってそこに根を広げるようにして苗を置き周りに土を足す。 よし、モッコウバラ 白八重(A)の植え付けは完了である。 続いて、モッコウバラ 白八重(B)だ。
コイツは根洗いしていないので根鉢が残っている。 いい高さになるように根鉢を置き、周りに土を足して植え付け完了である。 それぞれを自作フェンスの前に置いて完了である。
モッコウバラ 白八重(A)は庭に、モッコウバラ 白八重(B)は玄関横の小庭に置いた。 すでにあるモッコウバラ 黄八重と同時に咲いたらどんなにゴージャスになるだろうか。