去年の12月に仲間入りした鉢植えのカボスを根洗いして植え替えることにする。 理由は、見ての通り葉に元気がないから。
例えば、隣に置いているスイートスプリングを見てみると、このように元気である。
また、さらに隣のブラッドオレンジも、このように『元気だぜ』という感じだ。
植え替えの適期でないことは承知しているが、現状、調子が悪いため植え替える決断をした。
元気のないカボスだが、原因は水はけの悪さだと思う。 雨の日が続いた後などは明らかに葉がぐったりして元気がない。
去年の12月の植え付けの時には根洗いしなかった。 また、植え付けに使った土は、再生材で再生した土だった。
再生材の他にパーライトや軽石(小粒)は混ぜた覚えがあるのだが、腐葉土は足していない。
冬の間は水やりは雨まかせだったので気が付かなかったのだが、春になり自分で水やりするようになって水はけの悪さに気が付いた。
他の鉢植えと同じように水やりしているのに、ウォータスペースから水があふれるのだ。 しかも、夕方の見回りでは天気が良くても表土が完全には乾いていない。
再生した土を使ったために水はけが悪くなった鉢は他にもある。 ブラッドオレンジ、スイートスプリング、マルベリー 鈴なり桑、イチジク、ラズベリー 赤実だ。
ただし、それらの鉢は時間が経つに従って水はけが改善されてきた。 最初は、水やりしているとウォータスペースから水があふれていたのだが、今はスッと水が染みこんでいくようになった。
再生材に含まれている微生物の活躍なのか、鉢の中に住んでいるミミズの働きなのか、理由はわからないがとにかく改善された。 今でも水はけが悪いのはカボスの鉢だけである。
植え替えようにも新品の培養土がない。 腐葉土は手元にあるので再生した土に混ぜるという手もあるが、カボスが枯れては困るので新品の培養土を買いに行くことにする。
コメリで売られているホテイヤ株式会社の『完熟有機堆肥入り 有機培養土』がお気に入りなので、コメリまで行こうかな。
一番近いコメリの店舗は、庄内店か湯布院店だが、今日は安心院店にしよう。 安心院店はちょっと遠いが、運転が楽だし、ドライブ的には一番楽しめる。 また、途中で墓に寄れる。
実は、春の彼岸で墓参りしていない。 何十年も忘れずに春の彼岸・盆・秋の彼岸と墓参りしているが、なぜか今年の春は墓参りへ行くのを忘れた。
母親を助手席に乗せ、いざ出発。 山に入ってから10分ほど経っただろうか、突然鹿が道路に飛び出してきた。 あと3秒遅く飛び出してきていたら車で撥ねていたところだ。
いやあ、野生の鹿を見るなんて何年ぶりだろうか。 ロードバイク(競技用自転車)で山梨県の柳沢峠を越えている時に見て以来だろうか。
途中、墓へ寄って墓参りを済ませる。 花も供えず、線香も焚かず、数珠も持たずの墓参りだった。 墓参りを終えドライブ再開、少し走ると道は下りになり、しばらく走ると安心院へ入る。
安心院では津房川沿いを走るのだが、川の石の上でスッポンが甲羅干しをしている姿を見かけることがある。 さすがスッポン料理で有名な安心院だ。
安心院といえば、後はブドウ・ワイン、鏝絵かな。 自然豊かな安心院をしばらく走るとコメリ安心院店に到着する。
目的の『完熟有機堆肥入り 有機培養土』は20リットル入りで、税込で198円だ。 前回は湯布院店で買ったのだが、208円だったような覚えがある。
2袋(計40リットル)を購入し、自宅へと戻る。
古い鉢からカボスを抜くために鉢の底をグッと押してみるが、カボスの幹と周囲のわずかな土だけしか飛び出してこない。 さらに押すと、表土がひび割れた。 こりゃあ、根は張っていないなあ。
鉢を横に倒して揺すると土がバラバラと落ちてくる。 表面の1cmほどの土は軽石やパーライトを含んでいたが、その下は固く締まったタダの土である。 水はけが悪いわけだ。
そうか、根洗いしなかったから、中心部は苗の土のままなのか。
上の12月の植え付け時の写真を見てみると、このような具合の土である。 悪そうな土には見えないけどなあ。 揺すって土を落とすと、根が見えてきた。 古い土を完全に落とすため散水ノズルのストレートで土を落とす。
茶色になっている部分もあるが、白い根も多いからとりあえず大丈夫そうだ。
安心院まで買い出しに行った愛用の培養土。 安いのに、軽石(ボラ土)、パーライト、くん炭、バーク、有機堆肥が入っている。
土すくいですくってみると、こんな感じである。 軽石(ボラ土)やパーライトがちゃんと入っているし、繊維状のバークらしきものも見える。 20リットル198円でこんなにいい土は他に見たことがない。
3割ほど腐葉土を混ぜて、スリット鉢の7号鉢に植え付けた。 時期外れの植え替えなのに完全に根洗いしてしまったが、枯れずに持ちこたえてくれよ。 しばらくは半日陰に置いたほうがいいのかな。