調子の悪かったブルーベリー ホームベル(B)が硫安で元気を取り戻したようである。 上が硫安を与えてから6日後の今日の様子である。
ちなみに、硫安を与える2日前はこのようにやや紅葉していた。 春の成長は良かったのだが、初夏から調子を崩して紅葉してしまっていた。
硫安を与えてわずか6日だが、葉の色が改善されているのがわかる。
硫安を与えたのは、『土が良くないのではないか』と思ったからだ。 このホームベル(B)に限らず、成長の良くない株であるホームベル(A)、ジョージアジェム(A)、ビロクシー(A)、ガーデンブルー(A)に共通しているのが、『用土の表面が黒くなっている』ということである。 そして、それらの鉢の用土は、表面が乾くのがすごく遅いのである。
最近感じるのだが、排水性の良い鉢ほど成長がいいように思える。 以前は、成長が悪いから水を吸う量が少なく、結果として表土の乾きが遅いんだろうと思っていた。 しかし最近では、排水性や通気性が悪い土はブルーベリーの成長に良くないのではと思うようになってきた。
でも、真夏の今の時期に植え替えるのはストレスだろうから、植え替えができる秋までは少しでも環境を良くしてやろうと思った。
そこで、硫安を与えてみることにしたのだ。 酸度が高くなれば、土が良くなくてもなんとか育ってくれるのでないかという目論見で。
我が家で育てているブルーベリーたちだが、過去に使ったことのある用土は4種類である。
1つ目は、初めてのブルーベリーの苗と一緒に買った専用土で、14リットルで300円という破格だった。 水で湿っている状態だと、色が黒っぽくて『花と野菜の培養土』にしか見えない。 乾いた状態だと、ピートモスらしきものは少しは確認できるが、あまり良い土ではなかった。 もちろん、二度と購入していない。
2つ目は、某有名メーカのブルーベリーの専用土である。 植物を育てている方なら、ほとんどの人間が名前を知っているであろうメーカである。 14リットルで700円程度で売られている。 乾いた状態だとピートモスがたっぷり入っているのがわかる。 しかも、鹿沼土やパーライトやその他の土壌改良材もしっかり入っている。 ただし、初夏から育ちの良くない『表面が黒くなっている土』という問題の土がこの専用土なのである。
3つ目は、無調整ピートモスと鹿沼土を同量でブレンドした用土である。 無調整ピートモスは50リットルで1,000円程度のものだが産地はわからない。 この用土は育ちがいい。 しかも、ブルーベリー専用土よりも安くて済む。
4つ目は、ココチップとココピートと軽石(小粒)を同量でブレンドした用土である。 現在、試しにティフブルーの苗を育てているが、今のところ調子はいい。 将来的にはこのヤシガラ用土に切り替えたいと思っている。
上で紹介している『某有名メーカのブルーベリー専用土』というのは、実はプロトリーフのブルーベリー専用土のこと。 肥料入りではなく、肥料の入っていないeco labelのもの。
ゴメン、プロトリーフ。 キミのところの土、良かったよ。
実は、成長の良くないホームベル(A)、ジョージアジェム(A)、ビロクシー(A)、ガーデンブルー(A)は、ピートモス + 鹿沼土の用土に植え替えても生育は変化なかった。
また、植え付けからずっとプロトリーフのブルーベリー専用土で育てている鉢は、植え付けから2年経っても土の状態がすごくいい。 バーク堆肥かヤシガラだと思うのだが、繊維のようなものがたっぷりと入っており、水はけがいい。
プロトリーフのブルーベリー専用土を使った鉢の育ちが悪く、表面が黒くなっていたのは、水を与えすぎていたためだと思う。
今でこそブルーベリーは乾燥気味に育てているが、育て始めた頃は無条件に毎回水を与えていた。 結果、成長の良くない株は過湿気味になり、ますまずブルーベリーが成長しなくなる。 すると、土はますます乾かないという悪循環に陥っていたんだと思う。
そのような過湿状態だったため、プロトリーフのブルーベリー専用土は汚泥化が進み、表面が黒くなったんだと思う。
今思えば、やや高価な価格設定の商品だが、値段に見合う価値は十分にある良い土だったんだなぁ、と感じている。
と書いたが、我が家ではブルーベリーをピートモス不使用で育てることに挑戦している。
なので、ピートモス入りの用土を買うことはもう無いかもしれない。