初めて紹介するミヤコワスレの登場である。 まずは、ミヤコワスレ(A)からだ。
母がこの花を好きなようで、挿し穂でどんどん増やしていた。 最近まで柘植の木の下(半日陰)で地植えで育っていたのだが、柘植の木を切り倒すことになったため鉢植えの身分となった。
以前と同じように日陰で育てている。 見ての通りモッサモサで葉の色が濃く、また葉の厚みもある。 なお、このプランタはよくある横穴タイプ(底にスノコが敷かれていて横に排水口が空いてる)のもの。
続いてはミヤコワスレ(B)である。 ミヤコワスレ(A)と同じく、地植えから鉢上げされたもの。 最初は底穴タイプ(底が網目状の穴になっている)のプランタに植えていたが、育ちが悪かったためミヤコワスレ(A)と同じく横穴タイプのプランタに植え替えた。
だが、それが失敗だったかもしれない。 その後どんどん株が小さくなってしまった。
続いてミヤコワスレ(C)である。 ミヤコワスレ(B)と同じく、地植えから底穴タイプのプランタに鉢上げされ、その後、横穴タイプのプランタに植え替えられた。 見ての通り枯れそうであるが、最初の鉢上げの時はもっと元気だった。
元気がない理由は、プランタが横穴タイプであることと株数が少ないことではないかと思う。 つまり、排水性が悪いことに加えて、鉢が大きすぎて過湿気味になっているのではないかということ。
ミヤコワスレ(A)が横穴プランタで元気に育っているので、『ミヤコワスレは横穴プランタがいいのか!!』と思ったが、違うようだ。 ミヤコワスレ(A)は株が多く根もたくさん水を吸収するため過湿にはならないだけだと思う。
続いては素焼鉢で育てているミヤコワスレ(D)(E)(F)(G)の様子だ。 コイツらも地植えから鉢上げされたもの。 つまり、プランタのミヤコワスレと同じ境遇である。
まずは、ミヤコワスレ(D)から。 黄変している葉もあるが、とにかく元気がいい。 やはり、ミヤコワスレは素焼鉢がいいのか。
続いて、ミヤコワスレ(E)の様子。 こいつも葉の色が濃く、厚みもある。 握りつぶしたらパリパリと音を立てそうな葉である。
続いて、ミヤコワスレ(F)を。 コイツも元気がいい。 やはり素焼きが向いているのかな。
では最後にミヤコワスレ(G)を紹介する。 コイツもやっぱり元気がいい。
今までずっと順調だったミヤコワスレだが、横穴タイプのプランタに植えたものだけ株が小さくなってきている。 逆に、素焼鉢に植え付けたものは地植えの時よりも元気に見える。
今まで、ミヤコワスレは日陰で湿っぽい場所が好きなのかと思っていた。 だが、乾燥に弱いだけで、水分を好むわけではなさそうである。 つまり、ブルーベリーと同じで、乾燥に弱いが過湿にも弱いということだろう。
今後は他の植物と同じように、土の表面が完全に乾いたら鉢底から水があふれでるまでたっぷり水やりすることにしよう。
まあ、ブルーベリーよりは楽である。 日陰だから水切れさせるほど乾燥することはないだろうから。
ミヤコワスレ(C)だけが弱って小さくなっているが、その後に理由が判明した。 花が咲いた時にようやく確認できたのだが、ミヤコワスレ(C)だけは花色がピンク色だった。 つまり、ミヤコワスレ(C)だけが品種が違っていたのだ。 なお、他の株は紫色や薄紫色の花色だった。
また、その後の観察でもミヤコワスレ(C)だけが弱そうな印象を受けた。
ちなみに、ピンク色の品種は地植えしていた時には増えていたので、過湿に弱いのかもという分析は当たっていたようだ。