大分県中部の標高200mの住宅地で、鉢植えで果樹と花を育てています。 ブルーベリー・ブラックベリー・クランベリー・ラズベリーなどのベリー類、ブラッドオレンジなどの柑橘類、グアバ、パッションフルーツなどの熱帯果樹、ユスラウメなどのその他の果樹も栽培しています。 モッコウバラやホンサカキも育てています。
ブルーベリーは病気や害虫の心配が少なく、また樹も大きくならないため『初心者向け』と言われる果樹です。 ただし、乾燥にも過湿にも弱いため、水やりするかどうかの判断は難しいです。
なお、追熟しないため樹上で完熟させなければ甘い実にはありつけませんが、完熟の見極めは難しいです。
ブラックベリーも、ブルーベリーと同じく育てるのは簡単です。 ただし、落葉後にツルを誘引する手間がかかります。
ブラックベリーは食害を受けやすいため、樹上で完熟させるのは困難です。 完熟を待っていると蛾に汁を吸われ、そこから腐っていきます。 追熟できるため、早めに収穫して冷蔵庫で追熟させれば食害の心配は少なくなります。
ラズベリーは非常に育てやすい果樹で、他の果実にはない独特の香水ような香りが魅力です。
なお、ラズベリーは涼しい気候を好むため、ここ大分県中部では栽培には適しません。 ただし、標高が200mの場所で育てていることもあってか、枯れるとか成長が遅いといったことはありません。
クランベリーは、ラズベリー以上に涼しい気候を好みます。 だからといって、日陰で育てていると全く成長しませんので、日当たりも大切です。
なお、我が家のクランベリーは3年間日陰で育てて全く成長しなかったため、日当たりのいい場所に移動しました。 ちなみに、購入してから1度も花を咲かせていません。
マルベリーは、いわゆる桑の実のことで、カリウムやアントシアニンが豊富なためスーパーフルーツとしても注目されています。 昔からある品種であれば、日陰や痩せた土地でも育ち、しかも豊産というスゴイヤツです。
我が家で育てている品種が甘くない、ということもあるかもしれませんが、食害を受けたことはありません。
柑橘類は常緑樹であるため、冬の管理が難しいです。 大分県中部とはいえ、標高が200mの場所で育てていることもあってか、冬に落葉する年もあります。
落葉しても春には新芽が出てくるのですが、成長が遅れるため室内越冬させることも考えています。
グアバといえば誰もが知っている熱帯果樹ですが、意外に寒さには強いです。 我が家で育てているのが、近縁のイエローストロベリーグアバということもありますが、ここ大分県中部の標高が200mの場所で屋外で越冬できています。
グアバは、収穫のタイミングが難しいです。 果実が色づくのを待って収穫すると、すでに傷んでいることも多いので、早めに収穫して追熟させるのがいいように思います。
パッションフルーツも、グアバと同じく熱帯果樹の代表です。 パッションフルーツは、家庭で育てられる果樹の中では、かなり美味しい部類に入ると思います。
なお、寒さに弱いため、屋外で越冬させると半分ぐらいの株が枯れます。 我が家では、冬(12月~3月)は室内に入れています。 唯一、室内越冬させている果樹です。
モモは、果実だけではなく花も楽しめる魅力的な果樹です。 流通しているモモは完熟前に収穫されていますが、家庭なら完熟の状態で収穫できます。
なお、病害虫の被害を受けやすいため無農薬で収穫までたどり着くのは難しく、手間もかかります。 また、過湿に弱いため長雨には注意が必要です。
スモモも、モモと同じくバラ科の落葉果樹ですが、モモに比べれば手間はかかりません。 花も楽しめるのはモモと同じですが、長雨に弱いのもモモと同じです。
酸味があるので、『スモモ』と呼ばれるようになったとか。 なお、西洋種はプルーンやプラムとも呼ばれます。
アンズも、モモやスモモと同じくバラ科の落葉果樹です。 スモモと同じく、モモに比べれば手間はかかりません。
アンズもモモやスモモのように花も楽しめます。 なお、長雨に弱いのもモモやスモモと同じです。
ユスラウメはバラ科の落葉果樹です。 花も楽しむことができ、サクランボに似た赤い実を付けます。
なお、果実はサクランボに比べるとかなり食味は劣ります。 暖地桜桃にすら、余裕で負ける程度の味です。
イチジクは病害虫に強い非常に育てやすい果樹ですが、カミキリムシの幼虫には注意が必要です。
流通しているイチジクは完熟前に収穫されていますが、家庭では完熟で収穫できます。 完熟で収穫したイチジクの味は格別です。
サルナシは、キウイフルーツと同じマタタビ科の果樹です。 最近はサルナシの品種改良も盛んで、それらはベビーキウイという名前で販売されています。
サルナシも、グアバと同じく収穫のタイミングが難しいです。 果実が色づくのを待って収穫すると、すでに傷んでいることも多いので、早めに収穫して追熟させるのがいいように思います。
モッコウバラは、小さな花をたわわに咲かせるツル性のバラです。 淡い黄色の花を咲かせる品種と白色の花を咲かせる品種があります。
黄色の品種の方が見た目が華やかで、しかも丈夫で育てやすいです。 一方、白色の品種は育てやすさでは劣りますが、よい香りがします。
ホンサカキは古くから神事に用いられる樹木で、神社や墓地などに植えられているのをよく見かけます。 寒さに弱いため、東日本ではなかなか見かけません。
成長がとても遅いため、神棚に供えられるようになるまでには時間がかかります。
オステオスペルマムは、アフリカ原産のキク科の植物です。 品種改良が盛んに行われており、色々なバリエーションがあります。
アフリカ原産だから寒さに弱そうですが、実は耐寒性が高く霜に当たらなければ屋外で越冬できます。
ミヤコワスレは、植物には珍しく日陰を好むキク科の植物です。 野生種であるミヤマヨメナを品種改良したものがミヤコワスレです。
露地植えだと挿し穂で簡単に増やせますが、鉢植えだとだんだんと弱って株が少なくなっていきます。
クリスマスローズは、パンジーやビオラ、デイジーのように冬に花を咲かせる貴重な存在です。 本来は、クリスマス頃に開花するヘレボレス・ニゲルのことをクリスマスローズと呼ぶらしいですが、日本では初春に咲くヘレボレス・オリエンタルもクリスマスローズと呼ぶようです。
我が家で育てているクリスマスローズは、まだまだ寒さの残る2月末に開花します。 おそらく、ヘレボレス・オリエンタルのようです。
シャクヤクは、豪華な花が魅力のボタン科の植物です。 ボタンとは違い冬に地上部は枯れますが、春になると球根から新たな芽が出ます。
露地植えならある程度放任でも花を咲かせますが、鉢植えだと手入れが欠かせません。
アヤメは、カキツバタやハナショウブに似ていますが厳密には違います。 カキツバタは水中や湿地に、ハナショウブは湿地に自生しますが、アヤメは乾いた山地に自生します。
なお、最近では、カキツバタやハナショウブもまとめて『アヤメ』と呼ぶことが多くなっているようです。
ハナショウブはアヤメ科の植物ですが、アヤメとは異なり湿地を好みます。 なお、カキツバタのように水中では育ちません。
ハナショウブ園では開花時期に水を張っているところも多いですが、あれば見た目のために開花時期だけ水を張っているだけであり、一年中だと根腐れします。